Golden Apple

タクトのいるバーに行くと、沢山の人とすれ違った。明らかに堅気の匂いはしない。

こんな時に争いの原因は作りたくないので、壁によって静かにそれが過ぎるのを待った。
何人かに睨まれたけれど。

煙草を咥えてその扉を開くと、噎せ返る程の煙草と酒の匂い。

何の打ち上げの後だよ…と思いながら中に進んでいく。

タクトは裏社会の奴と繋がっている。

もしかしてこちらの頭を辞めたいと申し出たのはそれが関係している?

でも、それなら頭を続けていた方がこの街にも、さっきの連中にも好都合のはず。


「ねえ、ライター貸して」



< 384 / 475 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop