Golden Apple
どうして泣くんだよ、と口から出掛かる。
ぎゅ、と首に回った腕。大きくなったと思っていたけれど、まだまだあたしより小さい子供だ。
ぽんぽん、とあやすように背中に触れた。
「なに、寂しいの? 男なのに情けないなあ」
「だって…だって、もう」
「会えなくなるわけじゃない。生きてる限り、永遠にさよならなんて無いんだから」
あたしは先生か。自分で自分にツッコミをいれる。
もしくはミカミの気障症が移ったか。
「また会いに来て良い?」
「うん。背高くなってトーガ見下ろしに来な」
「うん」