星屑ビーナス



「真崎さん…そんなに小さくなって反省しなくてもいいんですよ?」

「シメるぞ?」



ボケを挟んでみる私に、その顔はすぐにいつも通りの目つきの悪い顔に戻ってしまうけれど、くしゃくしゃと頭を撫でるその手がやっぱり温かい。



「ほら、席戻るぞ」

「はーい」





不安定な私の心にも

理由を問うことなく

真っ直ぐ目を見て、声をくれる



(…やっぱり、優しい)



「あ、戻ってきた」

「料理来てるわよ。知香の好きなツナサラダ」

「わーい、美味しそうっ」

「あらゴキゲンねぇ」





温かな彼が

心を温かくしてくれる

けれど抱かれた肩は

温かさを越えて、少し熱い





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