変則的Heart breakの定義

新しい夜明け



――久しぶりにバスケットシューズの靴ひもを固く結ぶ……。


あの席に座り…応援してくれていた君……。
今は……妹が満遍な愛嬌を浮かべてそのベンチで笑っている。



「……負けたら…一発殴らせて下さいねっ!!」


嫌みな笑みを浮かべる丁の後にメンバーも「俺も…!!」と続く………。



「その時は…歯を食いしばるよ……。
さあ…行こう!!」


皮肉もこめた冗談に……バスケ部最後の試合の相手強豪チームと見合わせる。



俺の顔を知っているのかいないのか…迷惑そうに苦味潰した顔がなんだか清々しくも思えた。




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