【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー



その日は二人で学んだことを永太と雅治に話し、聞き手である二人もまた、真剣に耳を傾けてくれた。



「わんぬおじぃ100歳越えてて、元アメリカ兵やっさーから、きっとあらん目線ぬ話が聞けるかもな。」



話を聞き終えた後雅治が真剣な顔でそう話す。



「君のおじぃに話を聞くのもいいかもしれませんね。どうですか?」



「聞きたい。帰るまでに聞けたら嬉しいな。」



こんなに自分から勉強したいと思ったのは初めてのことだし、皆にもっとちゃんと伝えたい私も頷く。



「けーったらおじぃんかい言っとくさー。」



この沖縄に来て一週間で、私、少し変わったのかもしれないな。



今まで自分から学ぼうだなんて思いもしなかった私だから、きっといい成長だと思う。



後1ヶ月をきったこの自然交流学習を、私は楽しくも、有意義なものに出来ればいいな、と心の中で思った。
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