【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー



「お帰りなさい………全く、何て顔してるのよ、貴方達は。」



うちに帰りつくと、いつもと違う優しい顔つきをした永太が私と澪ちゃんを迎え入れてくれた。



大泣きした私と、一見いつもと変わらない無表情の澪ちゃん。



「永太、わん、話しちゃいくとぅが沢山あんやっさー。」



「ええ、雅治も待ってますよ。聞きますから、そんな泣きそうな顔しないの。」



長い時間を共に過ごしてきた永太にとって、今の澪ちゃんは泣きそうな顔をしているみたい。



猫背なのに自分より身長の高い澪ちゃんの、細くサラサラなウルフショートの髪の毛をよしよし、と撫でる永太はやっぱりママみたいだな、と思ってしまう。



右に永太、左に私を優しく抱き寄せた永太と共に、安らぎの居間へ進み始めた。
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