【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
片方の手で私の頭を撫で、もう片方の手はティッシュを持って涙を拭ってくれる澪ちゃん。



その顔はやっぱり無表情だけど、穏やかで、優しい顔付き。



「そういう、チュラサンなくくるをそーん悠莉やっさーから、わんやしちゅんさ。クヌなだぐゎもちびらしくチュラサンやっさー。」



私のこんなところも含めて綺麗だ、好きだと言ってくれる澪ちゃんの、その気持ちの方が『ちゅらさん』だと思う。



「しぐに決めなくてもゆたさんから、うぬ時がちゅーさまでや、悠莉らしくわったーと楽しんでほしいばぁよ。」



ほら、澪ちゃんはこうやって、私の一番欲しい言葉を見つけ出して、与えてくれる。



「ありがとう、澪ちゃん。」



澪ちゃんの言葉は魔法の言葉。それだけで、気持ちが少し晴れた気がした。
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