【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー



永太が働く『azzurro』というお店は、その晴天の青空の下にオフホワイトの壁を構えてお洒落に佇んでいた。



思いドアを引けば、お客さんで活気に溢れた店内。



「いらっしゃいま…………せ。」



そこに、お店の制服を着て爽やかに営業スマイルを向ける永太がやって来て、私達を確認した途端、左眉毛がピリッと痙攣する。



「…………こちらへどうぞ。」



「おーい、うきゃくんかいうぬ態度でゆたさんなん?」



「………チッ。後でミンチにしてミートソースに混ぜてやる。」



雅治がニヤニヤしながら永太に話しかけると、そりゃもうドスの利いたエロボイスで永太が言い返す。



席に通された私達は、永太にギロリ、と睨まれ、ビクっと震え上がった。



「どこから聞いたの、俺がここで働いてるの。」



「謝花からだしよ。」



「そう、謝花ねぇ……新学期、絶対報復してやりますよ。」



おおっふ………会ったことないけど謝花さん逃げてー!
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