【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
数分後、鬼畜に心も体も虐め倒された私と雅治は、半泣きのまま、黙りを決め込んでいた。
「さて、明日からは本格的に自然学習に入りますけど…。」
虐めた張本人、永太は涼しい顔で明日からのプログラムを取り出した。
このプログラムは、自然交流委員の三人で作ってくれたらしい。
「折角うるま市なんでねぇ、離島での塩作りから体験して頂きましょう…って、聞いてますか?悠莉。」
「聞いてるけど顔面痛すぎて喋れねぇんだわ私。」
ひよこ口に無理矢理されたせいで痛い頬を擦りながら返すと、永太が満足そうに笑う。
こいつ、ドSなんていう可愛いレベルじゃない。マジで鬼畜。
「わんや明日もウェイクボードぬ練習があんから無理かも。」
「俺も祭りでやるエイサーの練習があります。なので、明日は澪、お願いしますよ。」
永太と雅治がおやつをボリボリ食べる澪ちゃんを見ると、澪ちゃんは無表情でこっくりと首を縦に振るう。
じゃあ明日は、澪ちゃんと二人なんだ。