【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
その後、鬼畜の監視のせいで化粧を出来ぬまま、澪ちゃんが到着。
「あんま見ないで。すっぴん嫌いなんだ。」
もう、純粋な程に透き通った澪ちゃんの垂れ目が私をじっくり監察するもんだから、恥ずかしくて俯く。
澪ちゃんみたいな垂れ目だったらきっと女の子っぽくて、多少は可愛くなっただろうけどさ、化粧しないとダメなんだってば!
「こゆい化粧ぬ必要ねーらんね。わんがチュラサンんかいしちとぅらすんよ。」
「最後の方何て言ったの?」
「俺が綺麗にしてあげるよ、ですって。俺は練習があるので行きますよ。では、後程。」
澪ちゃんのうちなーぐちを翻訳して見せた永太は、クスッと笑い、颯爽と部屋を立ち去る。
「澪ちゃん…このキツい目元はギャルメイクじゃないと何ともならないよ?」
「キツいままでいいーさー。チュラサンなみーだしよ。」
微かに無表情から目を細め、柔らかな顔になる澪ちゃんは、嘘を着いている風ではない。
でも…コンプレックスなんだもん!やだよぉ。