【完】イケメン*眼鏡*ランデヴー
「雅治スゴい!超カッコいいじゃん!」



「にふぇーでーびる。クリばっかりやたーんかいも負けねーらんわんぬ特技やっさーから!」



雅治の肌と同じ、きめ細かい白の砂浜に再び到着した時、私のテンションゲージはMAX状態。



だって、だってだって!何あれスゴすぎる!



スノボなら毎年家族とか友達と行ってるから少しは出来るけど、あれ、スッゴい難しいんだよ。



それに似た動きを、波が不定期に打つ海面であんなにスイスイされたら、感動しないわけないじゃん!



「やー、スポーツや得意か?クリから滑り方、教えてやんばーよ!」



「うん!体育超得意!私も雅治みたいにスイスイーって出来るようになりたーい!」



私の返事に、雅治がターコイズブルーの瞳を美しく光らせ、あどけない顔で笑う。



永太や澪ちゃんに比べると、まだまだ少年っぽさの残る雅治の笑顔は、この沖縄の太陽に負けないくらい眩しく、この沖縄の海より澄んでいる、なんて詩人的な感想が頭に浮かんだ。
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