君のイナイ季節

嫌がらせ

「はぁ…」

季節は梅雨を迎えていた。

今日も朝から雨で。

雨が降ると屋上で拓海くんとお昼一緒に食べられない。



ちょっと憂鬱になりながらお手洗いに行った。



「なあんだ…」

手を洗っていると、聞こえた声。

壁掛けの鏡で後ろを見る。

こちらを睨んでいる女子生徒。



確か、拓海くんやかれんと一緒のクラスだ。

「あんまり、可愛くないじゃない」



は〜???

今、何て言った〜???
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