君のイナイ季節
「あの2人付き合ってたのか」

拓海くんは驚いた様子で

「知ってた?」

私は首を横に振った。

「びっくりした〜」

そう言って笑う拓海くん。

私も一緒に笑う。



「クリスマスは一緒にいたいね」

さっきのかれんの言葉を意識してか、拓海くんはそんな事を言いはじめた。

去年は結局、クリスマス前に初デートをして、それで終わってしまったから。

「そうだね」

私は呟く。

今年こそは、何か出来たらいいんだけど。
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