君のイナイ季節

終焉

「ありがとう」

結局、そのまま家の前まで送ってもらった。

「どういたしまして」

拓海くんはヘルメットを一度脱いだ。

そしてキス。



「じゃ、寒いから帰るわ」



今日は一段と冷えている気がする。

私は笑って手を振ると拓海くんも手を振る。



その後方。

車のヘッドライトが一瞬見えて。

拓海くんが左手で私を思いっきり突き飛ばした。

鋭い目つきで周りを見た拓海くん。

私は何が何やらわからなかった。
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