君のイナイ季節
「海でも見に行く?入るにはまだ早いけどね」

朝早くに拓海くんは迎えに来てくれた。

「私はどこがいいかわかんないから任せる」

その言葉に拓海くんは笑って頷いた。

今日はよく晴れていて、絶好のツーリング日和だ。

ドキドキしながら私はバイクの後ろに乗って拓海くんの腰に手を回した。
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