極上男子2〜王子たちの甘い放課後〜


「そうじゃなかったら
部活と恋愛の両立なんて面倒なことしてないよ。」


航平は、私を抱きしめる手を少し緩めて

ふにゃっと笑った。



「俺さ、優香のことずっと好きだから。

本当は俺だって、もっと一緒にいたいよ。」

「うん、私も」

「だから部活引退まであと4ヶ月の間、
また会えない日とかもあるから、我慢させることもあると思う。

だけど俺も、もっと会えるように頑張るからさ。

これからも俺のそばにいてよ。」


答えはもう決まっている。



「当たり前だよ!」




それから4ヶ月。
航平は部活を引退した。

引退してからは、今までの分も
いっぱい、いっぱい2人で一緒に過ごしたんだ。


結局、2人とも会えなくて寂しいのは同じだった。

だけどその分、今が幸せだから。


私も精一杯、航平を幸せに出来るように今日も2人で一緒に過ごす。

そして最近の日課になっている、いつもの言葉を言うんだ。





「航平、大好きっ!」

「俺も大好きだよ」



部活男子 END


< 21 / 54 >

この作品をシェア

pagetop