極上男子2〜王子たちの甘い放課後〜
「そうじゃなかったら
部活と恋愛の両立なんて面倒なことしてないよ。」
航平は、私を抱きしめる手を少し緩めて
ふにゃっと笑った。
「俺さ、優香のことずっと好きだから。
本当は俺だって、もっと一緒にいたいよ。」
「うん、私も」
「だから部活引退まであと4ヶ月の間、
また会えない日とかもあるから、我慢させることもあると思う。
だけど俺も、もっと会えるように頑張るからさ。
これからも俺のそばにいてよ。」
答えはもう決まっている。
「当たり前だよ!」
それから4ヶ月。
航平は部活を引退した。
引退してからは、今までの分も
いっぱい、いっぱい2人で一緒に過ごしたんだ。
結局、2人とも会えなくて寂しいのは同じだった。
だけどその分、今が幸せだから。
私も精一杯、航平を幸せに出来るように今日も2人で一緒に過ごす。
そして最近の日課になっている、いつもの言葉を言うんだ。
「航平、大好きっ!」
「俺も大好きだよ」
部活男子 END