ラブサプリ
「本当に申し訳ありませんでしたっ…あと由良と池内先生はそんな誤解を招くような関係ではないので…」

お母さんは頭を上げなかった


「お母さん…頭を上げてください」

少し折れた様子の田中先生はお母さんにそう言った

「長野先生木下さんを教室まで連れて行ってください」

「はいわかりました。」



あたしと長野先生は並んで歩く、少しだけ沈黙が続いた。

「…大丈夫?」
少し俯いた先生はあたしに問い掛けた

「はい」

「よかったなあ、あの時お母さんが来てなかったらバレるところだったよ」

そうだ、あのときお母さんが来なかったらどうなっていただろう
きっと先生が呼んでくれたんだ、帰ってお礼言わなきゃ

あとお母さんにも


「それにしても…」
と長野先生は口を開く
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