ラブサプリ

「へ?」

突然先生が言った言葉にあたしは吃驚して先生のほうをみた


「会えなくなるって?」

あたしは首を傾げた

「この間みたいな騒動があったからな、あの写真の犯人もわかってないんだし」

先生はそう言うとまたあたしの肩を抱き寄せる、

「…一月」

頬に落ちそうな涙をこらえながらあたしは先生の名前を呼ぶ


「大丈夫!心配すんなっ!俺は由良を大切に想ってるからな」

そういって今度はあたしの身体全体を抱き包んでくれた

先生が近く感じて嬉しかった


「せ…せんせぇぇっ」

嗚咽がもれながらあたしは先生の身体に包まれて沢山泣いた


「先生…じゃねーだろ」

少し寂しそうな声があたしの上から降ってくる


「ほらほらっ!うちの子を泣かせるなって」

苦笑いしたお母さんがこっちに駆け寄ってくる
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