超企業
完全犯罪…?そもそもこれ本当に殺人事件なのか?
「あの、現場に髪の毛とか、ほら、そういう手がかりはないんですか?」
僕は刑事ドラマのそれっぽくきいてみた。
「残念だが、そんなものは一切なかった。それに事務の係の者がいる限り並々の者は入れない。」
SPの人はそう言った。
「ふぅ、やってられないわね。秋山君、一旦本社に帰りましょう。」
本社に帰るって…、榊薔薇さん、もう諦めるのか?
期限は、短いんだぞ。
「他に証拠はないんでしょ?ロープをみてみたけど、絞め殺したような痕じゃないわ。自殺よ。」
「そんな、でも、犯人を見つけない限り、僕達は…。」
「いいから車出して。本社に戻るから。」
偉そうな榊薔薇さんには腹が立ったけど、僕じゃどうすることもできないから、言うことを聞くことにした。
僕たちは現場から出て、本社に戻ることにした。
何の手がかりもなく、午前が終わろうとしている。