With 〜十字架と白薔薇〜





先に反応したのは菜々だった。




無言で階段を降り、
明里の元へ行くと
思いっきり腹を蹴ったのだ。




ヴッと言う声が響く。




「てめぇ、なめくさった態度してずいぶんと馬鹿にしてくれてんな?あ?」




こうなると、菜々は止まらない。




さらに明里の腹に蹴りをいれ
うめき声がまた響く。




私はゆっくりと階段を降りて
菜々に「待て」と言った。





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