この運命を奇跡と呼ぶならば。
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「総司、どこまで行くんだ?」

沖田に連れられ屯所を出てきたのだが、なかなか、歩みを止める様子がなく桜が尋ねると何も言わずにいきなり、歩くのを止めた。なので、沖田の後ろを歩いていた桜は沖田の背中にぶつかるハメになった。


「っ…痛。総司、止まるんなら言葉をかけろ。」


「ごめん、ごめん。ここだよ、さ、入ろう。」

「総司…悪いと、思ってないだろう。それ…」


若干、不機嫌になりながらもお店の暖簾(のれん)をくぐると、看板娘らしき女の子がかけてきた。


「いらっしゃいませ。どうぞ、こちらですぅ。…ぁ。」

そう言って桜と沖田を案内しようと顔を上げた時桜の顔を見て固まってしまった。
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