この運命を奇跡と呼ぶならば。


「うーん、寂しい…かな。」


桜のその答えに沖田はどこかつまらなさそうに「へぇ。」とだけ言うと奥に言ってしまった。


「あ、おい。総司!…行っちゃった。どうしたんだよ、いきなり…」

桜もいきなり屯所の奥へ行った沖田の方を見つめて不服そうに呟いた。


「桜、総司を追いかけて来い。俺は疲れたから、部屋に戻ってる。何かあったら部屋に来い。」


土方もそう言って自分の部屋に戻ってしまったので、桜は土方の言う通り沖田を追いかけた。
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