この運命を奇跡と呼ぶならば。
「そうと決まれば、試験を行おう。」
「試験?何を…?」
近藤さんが試験を行うと言って、思わず聞き返した桜に土方は
「試験だ…。簡単なコトだ、隊士の1人と闘ってもらう。」
「あ!それは、僕がしたいです!」
「沖田が?無理だ。殺されそうだ。」
沖田が元気に手を挙げ名乗りをあげたが、桜は嫌がった。
だが、
「いいだろう。では、これより入隊試験を行う。それから、幹部への挨拶は入隊試験の後だ。」
と、土方があっさりと許しを出してしまったので沖田を相手に入隊試験試験を行う事になった桜は心の中で溜め息をついていた。
この男、人の話を聞いているのだろうか…。