この運命を奇跡と呼ぶならば。
(はぁ、しつこいな。これじゃ着替えられないじゃないか。)
そう思った、桜は
「もういいか。私も着替えたいんだ。汗まみれの服装で居させる気か?早く部屋から出て行ってくれるか。勿論沖田も。」
無理矢理話を止め、男達を追い出そうと立ち上がった。
「どうして、僕まで出なきゃいけないの?此処は僕の部屋でもあるのに。」
沖田が不服そうにそういうが、桜は早く出ていって欲しくて、咄嗟に嘘をついて追い出した。
「誰にも見られたくない傷があるんだ。だから、出て行け。」
そう言って、部屋にいた男達を追い出した。 すると、いきなり桜は天井に向かって
「お前も覗いて無いで失せろ。土方から命じられたんだろうが、着替えるだけだ。」
すると、天井から黒い物体が降りてきて
「なんや、俺の事気づいとったん?流石、総司を倒しただけの事はあるわ。」
「馬鹿か、あからさまに見張られて気づかない奴が何処に居る。それに、監視するならもっと気づかれない様にするんだな。」