この運命を奇跡と呼ぶならば。
そんな桜の言葉に、ショックを受けた様でブルーな雰囲気を漂わせながらも、
「俺は、山崎丞って言うねん。監察方や。一応関わることも、少なからずあると思うから自己紹介だけ。」
「貴様の情報なぞどうでもいい。さっさと出ていけ。それとも、貴様は人の着替えを覗く趣味でもあるのか?さっさと失せろ。」
元々人と関わることが少なかった桜は着替える事も出来ず、不機嫌になり、山崎に八つ当たりを始め、最終的には部屋の外へ蹴り飛ばした。
「はぁ、どいつもこいつも話を聞かない馬鹿ばっかりね。」
そう、女の子らしい言葉で喋りながら先程、沖田と買いに行った袴に着替える。そして、袴と一緒に買った刀を眺める。