この運命を奇跡と呼ぶならば。
10.別れの時

迫る

--------------------
-----------------
--------------
----------


油小路の事件から数日、完全にとは言えないものの平穏を取り戻した新選組屯所内では一部を除いて、ほとんどの者が何事も無かったかのようにいつものような光景を繰り広げていた。



「新ぱっつぁん!また俺のおかずとっただろ!」


「さぁな〜、自分で食べちまったんじゃねぇか。」


騒がしく、いつも通り食事をとる幹部の面々。
だが、そこに沖田の姿はない。


「おい、桜。総司はどうした。」


「…んー。」

それにいち早く気付いたのは土方で、同室の桜に沖田の事を尋ねると返ってきたのは気のない返事。


「どうしたかって聞いてんだ。」


「…うん。」


その一部の内に含まれる桜は油小路が終わってからというもの、ぼうっとしていることが多くなっていた。


< 351 / 359 >

この作品をシェア

pagetop