大切なもの
――12:30――
今あたしたちは明日香の家へ明日香を迎えにきた。
しばらくしてもうそろそろ行こうということになり、車へ乗り込む。
12時4分前。
まだ来てない様子。
中で待ってよ。
中に入り、あたしは紅茶を頼む。
明日香もコーヒーを頼む。
カランカラン
拓夢だ。
拓夢はあたしたちに気付いたみたい。
一瞬驚くような顔をしてこっちに歩いてきた。
「なんだ。恋華1人じゃなかったんだ。」
恐ろしく低い声で拓夢はぼそっと言った。