バッドエンドの終わり方


そういうお父さんの表情は見えないけど、きっと、あたしの大好きな優しいお父さんの表情なんだろう…


そしてあたしはゆっくりと父の手をほどいた。


「もう大丈夫…


ほら、お母さんもうそろそろ帰ってくる時間だし、それに、夕飯食べたの?」


「いや、まだ食べてない、


これから食べる予定だったんだが、久しぶりに3人でたべるか?」


そういったお父さんにあたしは「うん!」と頷いた。


「その前に、佳歩、顔洗ってこい


酷いことになってるぞ?」


そういいながら笑うお父さん。


そうだった…!



あたし、今化粧が落ちてる…っ!




「きゃー!」





この日の夜、あたしの家には久々に聞くお父さんの笑い声とあたしの悲鳴が響きわたった。




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