罪線〜an imitation〜
第四章

何不自由無く、不愉快な思いをする事もない空間に入り、丸二日が過ぎた。


「平岡さん、俺ももうここへ来て二日が経つ。俺は何をすればいい?」


そう尋ねた。すると……


「ふふ、そろそろ痺れを切らせると思ったよ。……そうだね。キミに一つ、仕事をあげよう」


と言う平岡。一重に仕事と言っても、決して良い仕事ではない筈。


でも、初めて与えられる"何か"に、俺は胸を躍らせる。


「……でもその前に、僕はキミにお願い事をした筈だ。それを成したらご褒美をあげるよ。何の事か覚えているかい?」


平岡が俺にしたお願い……なんだろう……思い出そうとするが、その片鱗すら見当たらない。


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