罪線〜an imitation〜
――ドン!


「オゥ!今日はどこで遊ぶ?」


学校の帰り道。少し荒っぽく、暑苦しい性格のシュウジが、バッグで俺の背中を叩いて言う。


どこで遊ぶ?質問の仕方が間違ってるな。


「どこのゲーセンで遊ぶ?の間違いだろ」


俺が呆れながらにそう言うと、シュウジは頭を掻きながら頬を緩めた。

こうやってコイツはゲーセンに行く様俺に促しては、UFOキャッチャーの景品を取らせる。

俺の親はちょっとした資産家で、こちらに流れてくる小遣いもそこそこ多いのだが、それを見越しての事だろう。


あつかましい奴だ。


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