隣のオオカミくん。



家に帰ってから俺は、
天川優花を落とす方法を考えていた。


くだらない事かもしれないけど、
今まで落とせなかった女がいない
俺にとっては、大事な事だった。



「あんな手強いなんてな」



正直、俺と隣になって
嫌がる女なんて見たことない。

いる事すら知らなかった。

そりゃ、好みってものはあるけど
俺に落ちない女なんていないでしょ。



「性格もイケメンだったら…か」



確か、席替えした日にそう言ってた。
暫くうーん、と考えたけど
俺はそれを放棄してベッドに飛び込んだ。



「無理無理」



イケメンな性格なんて聞いたことがない。
そう思って軽く笑った。


俺は、そのまま静かに目を閉じた。


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