恐愛同級生

ねぇ、好未。

苦しいよね……?

でもね、あたしだって苦しいんだよ……?

ねぇ、分かる?この気持ち。

まだ足りない。

まだ、全然足りない。

あたしと同じ苦しみを味わうなら、もっともっと苦しまないと。

―――もっと。もっと。もっと。

もっと。もっと。もっと。

もっともっともっと苦しんで。

翔は能面のように冷めた表情で少しづつ手のひらに力を込めているようだ。

最初は余裕そうだった好未が、今は目を真っ赤に充血させている。

こちらに腕を伸ばして、助けを求める好未。

「……――助け……て……。莉……乃……」

必死で口を開け空気を吸い込もうとしている好未の姿にハッと我に返った。
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