恐愛同級生
誰だろう……?

不思議に思いながらも画面をタップすると、絶望的な文字が飛び込んできた。


【いくら逃げても、逃がさない。俺のものにするまでは】

まさか今度はショートメールを送ってきたって言うの……?

「ひっ……」

小声でそう漏らすと、隣の席の男の子が不思議そうにこちらをみて首を傾げた。


ダメ……。

このままじゃ、ダメ。

ストーカーなんて今まではテレビドラマや小説の世界だけの話かと思っていた。

だけど、いざ現実に自分がされる立場になると恐怖心が胸をつらぬく。

この恐怖はうまく言葉にできない。

ただただ恐ろしかった。

目に見えない恐怖は徐々に……でも確実にあたしの心の中をむしばんでいく。
< 63 / 303 >

この作品をシェア

pagetop