恐愛同級生

放課後、あたし達4人は近くのファーストフード店に集まり今後の作戦を立てることにした。

「三浦君ってそういうことする人に見えなくない~?彼、女の子から人気あるじゃん。女に困ってるようには見えないし、一人の女に執着しなそうだけど」

ポテトを頬張りながら好未が首を傾げる。

「でも、ストーカーって意外な人物だったりするじゃない。そんなことやりそうじゃないって言われている人だったり」

「まぁ、そうだけど。ていうかさ、もし三浦君がストーカーだったとして、自分だってすぐにばれる様なことしたりする?ラインにしろなんにしろ」

桜の言葉に好未が反論する。

「三浦君は莉乃に告ってるんだよ?自分のことを少しでも気にしてほしいとか意識してほしいっていう目的でストーカー行為に及んでるとしたら、莉乃に自分だって気付いてほしいと思うでしょ?」

「んー、そういうもん?あたしにはさっぱりわかりません~。もうお手上げでーす!」

「ちょっと、好未!!アンタ、真剣に考えなさいよ!」

「ハァ!?真剣に考えてるから!何その言い方!桜の言い方ってホント頭くるんだけど!」

桜と好未の恒例のケンカが始まりそうだ……。

「……――ケンカしてる場合じゃないだろ!」

たまらずに翔が二人の間に割って入った。

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