ミュゲ
皇女の立場
宮殿周りを終えた私はバルコニーで演説をしていた。
貴族以上の方でないと入れないことになっているからか、服装や出で立ちがピシッとしている雰囲気。
私はこういう感じなのは好きじゃないのよね……。
だからって、どうのこうのってわけじゃないけれど。
「……私はミジュとして、ビンドウィード国第一皇女として、国民として、これから皆さまに貢献できたらと思います。
我が国をこれからもよろしくお願い致します。」
深々とお辞儀をすると、湧きあがる歓声。