クール上司と偽装レンアイ!?
その日の夜も神崎さんからの連絡は無かった。

……やっぱり何の説明もしてくれないんだ。

もう、私達駄目なんだろうな。

元々のりで始ったようなものだし、こんなものなのかもしれないけど。

このまま自然に無かった事にされちゃうのかな。

私から電話してみようか……でも、朝みたいに凄く冷たくされたら?

……恐くてかけられない。

「もういやだ……」

一人呟いて、ベッドにつっぷした。

頭に浮かぶのは、神崎さんと朝井さんの顔。

客観的に見て、二人は似合ってると思う。

朝井さんは私よりずっと綺麗だし、同期で神崎さんの事をよく知ってるだろうし、それ以前に元彼女なんだから。

……私、自分に自信が無いんだ。

あの人より自分が選ばれる自信が無い。

それなのに、神崎さんは冷たくて、私は更に自信喪失してしまって……どんどん恐くなってしまう。

こんなにウジウジしているところを真希ちゃんに知られたら、またうんざりされそう。

私も自分自身が嫌になってるくらいだし。

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