クール上司と偽装レンアイ!?
彼らの後姿を見ていると、

「広瀬さん、今日の出荷一覧早く出してくれる?」

かなり冷やかに声をかけられた。

振り向くと神崎さんが不機嫌そうな目で私を見ている。

……どうしてこんな時までそんな態度なの?

私が不安になってるの、鋭い神崎さんなら分かってるでしょう?

それなのに冷たく仕事の督促なんて……。

凄く悲しくなった。

同時に気付いてしまう。

私って少しも大切にされてない。神崎さんは私の事、全然好きじゃないんだって。

……苦しくて、涙が出そう。

でもオフィスで泣くわけにはいかない。そんな事したら余計に神崎さんに嫌われそうだし。

唇をかみ締めて、毎朝作っているリストの作成を始めた。
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