クール上司と偽装レンアイ!?
「俺はお前が何を考えてるのか分からない」

「どうして?」

「いきなり告白して来たかと思ったら、関心なさそうな顔してて。そうかと思ったら突然泣き出して文句言い出して、どうやったらそんな気分がコロコロ変わるんだ?」

「コロコロ変わるって……」

どうしてそんな風に思われてるんだろう。

私の気持はぶれたりしてないのに。

それに関心なさそうってどういう意味?

神崎さんこそ何を考えてるのか分からない。

そう言うと、神崎さんは溜息を吐きながらも話してくれた。

「お前が告白して来たのは軽い気持だと思ってた」

「どうして?」

「藤原の事を気に入ってたろ?」

「えっ?! な、なんで?」

確かに藤原さんの事は素敵だと思ってたし、憧れていたけど。

それは芸能人を好きになる様な気持だ。

「いつも目で追ってただろ? 話しかけられると嬉しそうにしてたし」

そりゃあ藤原さんと話せるようになって少しは浮かれてたけど。でも、

「藤原さんを好きだったら、神崎さんに告白したりしない。私そんなに適当じゃないし、あの時だって凄く悩んで勇気を出したのに……」

神崎さんの中での私って思っている以上に酷い女なのかもしれない。

そう思うと気分が沈んだ。

その様子に気付いたのか、神崎さんはフォローするように少し早口で言った。
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