クール上司と偽装レンアイ!?
「適当に男と付き合う女だとは思ってない。けど前に夢で見て気になったとか言ってただろ? お前単純だから気になってるのを恋愛感情と勘違いしてるのかと思った」

「……初めからそう思ってたならどうして付き合うのOKしたんですか?」

「初めからって訳じゃない、次の日会って、あまり楽しくなさそうにしてる姿を見て思った」

「あ、あれは……」

確かに初デートは盛り上がらなかったけど、でもそれは異常に緊張しちゃったからだ。

楽しくなかった訳じゃない。

他の男の人の事なんて、少しも考えなかった。

でも私の気持は全く伝わってなかったんだ。

考えてみれば、あの夜以来、私から神崎さんに気持を伝えた事は無かった。

勝手に不安になったり嫉妬したり、完全に独り善がりだった。


神崎さんが私の態度を疑問に思うのも分かった。

何考えてるんだって思うのも。
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