たったひとりの君にだけ
ありえない。
「……バカじゃないの」
「バカでもいいよ」
「アンタ、今私に彼氏がいてもそういうこと言うわけ?」
「いるの?」
「答える義務は?」
「話の流れ的にはあるだろ。ま、その切り返しでないってわかるけど」
「どうしてよ」
「物事ハッキリ言うお前なら、いたら“いる”って即答するだろ」
残念ながら否定出来ない。
「……まぁ、別にいても構わないけどな。どうせ11月下旬には別れんだろ?じゃあ今別れたって同じだ」
もっとものような、激しく間違っているような。
けれど。
言い返せなかった、それが答えだ。