たったひとりの君にだけ

自信満々に言い切った私にクスッと笑う後輩に突っ込みを入れていると、入り口から明るい声が聞こえて来た。


「おはようございま~す!」


目を向けると、ラッシュのように次々と現れる社員の姿。
そろそろ部ごとの朝礼が始まる時間だと気付く。


「じゃ、ランチタイムまで頑張って」

「はい!楽しみにしてます」


そして、私は奥の席へと向かう。

汚いままで年越しをしたくない、そう思った私のデスクはとにかく綺麗だ。
と言っても、このオフィスに在籍するほとんどは整理整頓を常に心掛けているけれど。


今日はそれほど忙しくはない。
メインは気合注入といったところだろう。

だけど、当の本人が無気力では話にならない。

私はふかふかの椅子に腰を下ろして、デスクの引き出しから書類を取り出した。



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