Sweet kiss? Bitter kiss?



あたしはいつの間にかピアノに近づいていた


「わかる?この曲。」



弾きながら聞いてきた


「わからない。なんて曲?」


「俺もしらない。」



「え?」



あ。あたしと、おなじなんだ


ただ思い付いたままを弾いている


でもちゃんと曲になってる


「優しい曲だね。」



心で思ったことがそのまま言葉になった



ピアノを弾いている彼は「ふっ」と笑い、言った


「君の弾くピアノには負ける。」



君…


なんか違和感を感じた



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