Sweet kiss? Bitter kiss?



いつもは冷静で落ち着いててほとんど美嘉が仕切ってるのに今日ってかさっきから様子がおかしい。



「沙羅さん!こっちお願いします。」



沙羅さんっ!!


と一日に何回呼ばれて過ごしているのだろう。



でも沢山のデザインに囲まれ、イメージしていたものが本当に服になっていくのが新鮮で気持ちがいい。




「みんなっ午前はこの辺にしとこ!また午後からお願い」



「「はい。お昼行ってきますね!」」



「いってらっしゃい」



スタッフ達が外へお昼を食べに出るとさっきまでのごたごたかんがなくなっていた。



この部屋に残ったのはもちろんあたしと美嘉。



美嘉はなにかを真剣な眼差しでみている。



「美嘉?お疲れってか今日美嘉ちゃんと働いた?」


時折呼び捨てで沙羅って聞こえたけどデザインのことではなかった。



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