Sweet kiss? Bitter kiss?


「なに?」


和也はあたしの隣に座った


ピアノの椅子に二人で座ったのは昨日以来。


「俺が弾くから。沙羅が、弾けない分俺が聴かせるから。……俺の側にいてくんね?」



突然真剣な顔つきなって和也は言った。


あたしは理解するのに時間がかかった。でも分かりやすく言い直してくれた。


今日最大の幸せ、辛いことを言ったら幸せを聞けた。


「俺、沙羅に一目惚れしてた。初めてみた時から。ピアノ弾いてる沙羅を見てから。それで、今日、つか、今確信した。…俺、沙羅が好きだよ。守りたいって思った。」



理解した

嬉しかった

でもあたし、初めてだった



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