君のそばにいてもいい?

帰り道


「じゃあ葉月、また明日ね~!」

「うん!また明日!」

テニス部のみんなは続々と帰っていく。
遂には桐谷と二人になってしまった。

…どうしよ…

…よし、ここは"逃げる"を選択しよう、うん。

と、決意したところで桐谷に先に帰るねということを伝えようとすると

「許斐」

と桐谷にいきなり呼ばれ、

「はっはい!!」

びっくりして思わず大声で返事してしまった。

そしたら桐谷は大笑い。

「そんなに大声で返事しなくても…」

と桐谷は笑うのを必死にこらえてる。

こらえてるけど笑っちゃってるぞ、おい。

「そんなに笑わなくたっていいじゃん…」

と私がむくれると、

「ごめんごめん、悪気はな……っくく」

「嘘つけー!笑ってるじゃん!!」

私はもう半べそだ。

「ごめんごめん、本当にごめんって、だから機嫌直してよ~」

それでも私はむくれたままだった。

「ごめんって」

それでも桐谷は謝ってくるので、さすがに許すことにした。

「別にいいよ…」

と言うと桐谷は笑顔で

「ありがとう」

と言った。
反則だよー…
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