Under The Darkness
嘘のみえない顔で、激情の浮かんだ双眸で、淡々と告げられる常軌を逸したセリフに、私は言葉を失った。真剣な表情から、それが本心なのだと知って、私は渾身の力で暴れまくった。
「これ以上暴れたら、縛り上げますよ」
告げられる非情な言葉の数々に、私の思考は答えを見つけることが出来ず混迷を極める。
まるで、激しく愛されているのではと錯覚するような言葉。けれど、彼の眸には裏腹な憎悪が見え隠れしていて。
頭の中がぐしゃぐしゃに掻き回されているようだった。
殺されるなんて絶対ゴメンだし、縛られるなんて冗談じゃない。だからといって、このまま享受することなんて到底出来ない。
太ももの間に入り込んだ京介君を蹴り飛ばそうと、激しく足をばたつかせた。