Under The Darkness






 心配かけた。

 本当に、悠宇にはいつも心配ばかりかけてる。

 悠宇は知ってる。

 過去、私の身に起こったほぼ全ての出来事を。

 知っていて、ずっと私を守ろうとしてくれる。

 私が心を許すことの出来る、数少ない人間。それが、悠宇だった。


「……ごめん。も、泣かんといて? 私、こんなん慣れてるし。あん時より、気持ち的にまだマシかもやし」


 な? だから大丈夫やねん。と、努めて明るい声で、泣いているのがバレないように。

 悠宇に言った。

 でも、悠宇は耳が痛くなるくらい大きな声で感情を爆発させた。


『アホッ! 慣れるとか心にもないこと言うな! 慣れてたまるか!! お前がどんな思いしてきたか、どんだけ苦しんだか、オレが一番知ってるっちゅうねん!!』


 ……ああ、きっと今、悠宇、顔ぐしゃぐしゃにして泣いてるんだろうなって。

 間近でそれをいつも見てきた私には、悠宇が今、ひどく傷ついているのが手に取るように分かって。

 たまらなかった。

 私はいつも悠宇を泣かせてる。悲しませている。

 不甲斐ない自分が本当に嫌になる。

 それでも、悠宇はいつも傍にいてくれて、笑顔で私の不安を拭い去ってくれて。

 彼は、何者にも替えがたい私の宝物だった。


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