この恋、国家機密なんですか!?


私は自分で自分を励まし、っていうか言い聞かせて、なるべくしゃんと背を伸ばして歩こうと試みた。

幸い走っていったのは自宅の方向だったから、そのままあと10分くらいで着くはず。

そうして私は、しゃきしゃきと、近道を通ることにした。

でも、心はやっぱり相当なダメージをくらって、ヨボヨボだったみたい。

そのせいで、私はすっかり忘れていた。

その近道の路地で、初めてストーカーに追跡された日のことを……。


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