愛を知る小鳥
「香月、この資料に不備がないか最終確認をしておいてくれ」
「はい、わかりました」
受け取った資料を手に美羽は自分のデスクへと戻っていく。今日は最近進めている事業の大切な会議が開かれる。何週間も前から入念な準備を行ってきて、潤にとっても美羽にとっても非常に思いを込めて取り組んできたものだった。わずかな不備も見過ごさないようにと、何度も何度も完成した資料に目を通していった。
それから長くせずしてプロジェクトに関わっている複数社の担当社が別室へと入り会議は始まった。美羽は会議には参加せず、席を外している潤の分も含めて通常業務を遂行することになっていた。
「香月さん、そろそろ休憩に入ると思うからお茶出し一緒にお願いするわ」
「はい」
会議が始まってから2時間が経過した頃、あかねの声がかかり二人は会議室へと向かった。
「失礼します」
会議室にいるのは自社の人間を含めて15人ほど。美羽とあかねは手分けして会議の参加者へとお茶を配っていく。やがて半分ほど配り終えたところでぽつりと呟くような声が聞こえた。
「…美羽ちゃん…?」
名前を呼ばれたような気がしてその方向へ顔を向ける。
ガチャーーーーーン!!
「こ、香月さんっ! どうしたのっ、大丈夫?! 大変失礼致しました」
持っていたお盆をそのまま落とした美羽に慌ててあかねが駆け寄り、不幸中の幸いかその場にいた誰にも当たっていなかったことに安堵する。だが落とした当の本人である美羽の足元にだけは全部かかってしまっていた。あかねは急いで片付けをするが、美羽が全く動こうとしないことに疑問を感じ顔を上げた。
直後驚きに目を見開く。何故なら美羽は顔面蒼白になっており、それだけにとどまらず小刻みに震えていたからだ。
「はい、わかりました」
受け取った資料を手に美羽は自分のデスクへと戻っていく。今日は最近進めている事業の大切な会議が開かれる。何週間も前から入念な準備を行ってきて、潤にとっても美羽にとっても非常に思いを込めて取り組んできたものだった。わずかな不備も見過ごさないようにと、何度も何度も完成した資料に目を通していった。
それから長くせずしてプロジェクトに関わっている複数社の担当社が別室へと入り会議は始まった。美羽は会議には参加せず、席を外している潤の分も含めて通常業務を遂行することになっていた。
「香月さん、そろそろ休憩に入ると思うからお茶出し一緒にお願いするわ」
「はい」
会議が始まってから2時間が経過した頃、あかねの声がかかり二人は会議室へと向かった。
「失礼します」
会議室にいるのは自社の人間を含めて15人ほど。美羽とあかねは手分けして会議の参加者へとお茶を配っていく。やがて半分ほど配り終えたところでぽつりと呟くような声が聞こえた。
「…美羽ちゃん…?」
名前を呼ばれたような気がしてその方向へ顔を向ける。
ガチャーーーーーン!!
「こ、香月さんっ! どうしたのっ、大丈夫?! 大変失礼致しました」
持っていたお盆をそのまま落とした美羽に慌ててあかねが駆け寄り、不幸中の幸いかその場にいた誰にも当たっていなかったことに安堵する。だが落とした当の本人である美羽の足元にだけは全部かかってしまっていた。あかねは急いで片付けをするが、美羽が全く動こうとしないことに疑問を感じ顔を上げた。
直後驚きに目を見開く。何故なら美羽は顔面蒼白になっており、それだけにとどまらず小刻みに震えていたからだ。