Your finger is soft like your lip, and sensuous.






「なんっなんだよ、一体お前は…」




今日もたまたま会議室でたまたまふたりっきりになり、俺の手が意図したわけでもなく本当に偶然にも、奴に触れたときのことだ。





「あっ………」



カターーン…………




城の持っていたコーヒーが落ちた。


俺は嘘だろ、と愕然とする。



「すいません、俺なにしてんだろ…」


はは、と笑ってカップを拾う城の顔は俯いていて見えない。



「おい……」





俺は嫌な汗をかいていた。



「はい?」


城は俯いたままだ。
顔が見えない。



「おい……なぁ…」



痺れを切らした俺は奴の腕を掴む。


びくっとしてこちらを見た城。


驚いた顔。


焦った顔。



そして、奴が次に見せたのは、

まるでそうだ。


林檎のような、赤……………。






「っ………はぁっ?!」


思わず素っ頓狂な声を上げる。


「ちょ、待て待てお前なんで赤面なんだよ?おかしいだろ?今そんなシーンじゃねえぞ」


城は項垂れたように、「あぁ…」と呟く。


心なしかため息に聞こえた。








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